論文を画面(ブラウザ)で公開したときの2つのメリット

2022/02/02

平素より弊社サービスならびにジャーナル公開支援サービスをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

前回に続きジャーナル公開支援サービスを実際にご利用になっている学会様からお打合せなどで伺ったお話を「電子ジャーナルに適した論文の公開方法」として次の2つまとめてみましたのでご紹介させていただきます。

 

  1. 画面(ブラウザ)で読みやすい論文の公開方法
  2. 論文を画面(ブラウザ)で公開したときの2つのメリット

 

今回は2つ目の「論文を画面(ブラウザ)で公開したときの2つのメリット」についてのお話です。

 

①画面(ブラウザ)ならではの読みやすさ

  • 前回電子ジャーナルのPDFレイアウトでも触れましたが、本文は画面(ブラウザ)で読むことができるのでPDFをダウンロードする必要がありません。
  • PDFをダウンロードしないため、気になった論文をブラウザにブックマークしておくことで、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットのブックマークからすぐに論文を読むことができます。
  • 本文中の図・表もカラーで高精細なデータをそのまま掲載することができるようになり動画や音声データも掲載できるため、以下の動画のように本文を読みながら動画を見てもらう事もできます。

出典:https://doi.org/10.1241/johokanri.60.100

  • 本文は1画面で表示されるため冊子体のようなページの概念がなく図・表含め、閲覧者へ冊子体では伝えきれなかった論文の魅力を伝えることができます。
  • 本文中に引用している引用文献は、引用文献一覧とリンクしていますので、以下の動画のようにマウスを持っていくと引用文献が表示され、リンクをクリックすると引用文献一覧に移動することができます。

出典:https://doi.org/10.1241/johokanri.60.100

 

また、PDFの場合は図・表をカラーにするとPDF自体のデータ容量が大きくなるためダウンロードにも時間がかかりますし、スマートフォンなど2段組みでは図・表を拡大しないと詳しく見ないこともあります。

画面(ブラウザ)で論文を読めるように公開することで、読者にとっては自然で読みやすいジャーナルという印象を与えることができます。

 

本文をPDFで公開している場合(左)と画面(ブラウザ)で公開している場合(右)のディスプレイによる読みやすさの違い

出典:https://doi.org/10.1241/johokanri.60.100

 

②画面(ブラウザ)ならではの発見性と情報発信力

  • Googleなど検索エンジンには、検索用テキストよりブラウザに掲載されている本文の内容がそのまま検索対象となるため「発見されやすさ」の精度がPDFよりも向上します。
  • ①でもご説明した通り視覚的に見せることが可能となり、より多くの情報を提供することが可能になります。
  • ブラウザの翻訳機能向上により、日本語が中心の和文誌でも読者の国の言語へ手軽に翻訳されるようになります。また、英文誌では和文誌とは逆に非英語圏における読者獲得も考えられ、世界への「情報発信の向上」につながります。
  • 今後翻訳機能の精度が向上していくと海外からの読者の獲得も現実的なものとなります。
  • PDFでは難しいアクセシビリティの面でも配慮された状態で公開する事が可能となります。

    ブラウザの翻訳機能を利用した動画

    出典:https://doi.org/10.1241/johokanri.60.100

J-STAGEで論文を公開されているジャーナルは、多くの人に論文を読んでもらえるよう独自のジャーナルサイト作成や国内外の会議等でプロモーション活動など様々な取り組みをされている学協会様もございますので、その取り組みの1つとして画面(ブラウザ)で論文を読める公開方法「全文HTML公開」もご検討されてみてはいかがでしょうか。

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆さまににとって少しでも有用な情報となっていれば幸いです。