ORCIDとは?

ORCID(オーキッド)とは、Open Researcher and Contributor IDの略称で、世界中の研究者に一意の識別子を与えることを目指す国際的な非営利組織です。

研究者が自ら情報を登録するだけでなく、ORICDメンバーも情報を登録します。
ORICDメンバーが登録した情報には、承認スタンプが付与されるので、情報の信頼性が担保されます。

このように、研究者だけでなく、ORCIDメンバーである大学、研究機関、出版社、システムベンダーなどが、正確な情報を速やかにORCIDに蓄積していきます。

例えば、オンライン投稿審査システムEditorial Managerでは、研究者がORCIDから付与されたIDを入力することで研究論文と自らの業績を紐づける機能や、複数のシステム間のシングルサインオン機能が実装されています。
アカウント作成時に登録したORCIDは継承され、投稿した論文が採択されDOIが付与されると、CrossRef AutoUpdateにより、ORCIDの業績に自動登録されます。
また、これまで評価には結びつかなかった査読実績も、査読者アカウントに紐づけられたORCIDを用いて自動でORCIDの業績に付与する学会も出てきました。

 

ORCIDは同姓同名の解決のためのツールや研究者が個人で管理するためのプロフィールシステムにとどまらず、研究者・研究コミュニティー全体の労力を軽減するためのインフラとして機能しています。

参考記事:

研究者識別子ORCID:活動状況と今後の展望 :宮入暢子(情報管理 59(1),2016)
研究者識別子ORCIDの取り組み :蔵川圭, 武田英明(情報管理 54(10),2012)

学会からみた研究者ID ORCIDがもたらす学会への影響と連携の可能性 :林和弘(SPARC Japan NewsLetter.(10),2011)

ORCID紹介資料(日本語訳):

英語版はこちらからダウンロードできます

ORCIDを使ってできること

ORCIDサイトでユーザがアカウント登録することで、固有の識別子(16桁のID)=ORCID iDを取得することができます。また、サイト上にMY ORCID RECORDと呼ばれるユーザ個別のMyページが作成され、研究者としての自身のプロフィールと共に、論文や大会発表などの研究業績、さらには取得した研究助成金の情報などを無料で登録し、閲覧することができます。

 

ORCIDの画面イメージ

ORCID iDと紐付けて研究者の所属や業績情報をORCIDレコード上に登録・集約することにより、ORCID iDを使った外部サービスとの連携がより便利になります。

これにより、研究者のみならず、研究者の所属する研究機関や学協会、研究の助成機関、そして研究成果の出版を行う出版社など、学術研究を取り巻くすべてのステークホルダーが多くのメリットを享受することができます。
ORCIDを利用することで多くのステークホルダーがメリットを受けることができます

 

アトラスがORCIDを支援する理由

アトラスのビジョンとミッションにあるように、私たちが目指すのは、ITを通じて学術コミュニケーションや学術研究の発展に寄与することを通して、社会をより良くするお手伝いをすることです。

インターネットの普及によって、学術研究の世界も爆発的な進化と発展を遂げてきました。インターネットがもたらした学術コミュニケーションの効率化、高速化により、研究手法もまた効率化され、スピードアップしました。しかし、学術コミュニケーションは進化の途上にあり、解決すべき問題はまだ多く残っています。ORCIDが取り組む研究者の「名寄せ」の問題もその1つです。

私たちは、学術インフラであるORCIDのビジョンに共感し、同時に大きな将来性を感じております。
学術に特化したIT会社として、ORCID連携による各種サービスとの融合を果たしていきたいと考えております。

ORCID Premium Member

上記の理由から株式会社アトラスは2013年からORCID Premium Memberとなり、ORCIDの活動を支援しています。

ORCID Memberになることのメリットは様々ありますが、最も大きいのが、アトラスが提供する様々なサービスをORCIDと連携させることが可能になることです。

例えば、ORCID iDを利用した複数サービス間のシングルサインオンや、ORCIDレコード上の研究業績データを大会システムと同期させるなど、アトラスのお客様である学協会、研究者の利便性を高める連携開発が可能となるのです。

ORCID Outreach Meetingの参加

ORCID Outreach Meetingの様子
ORCIDは世界各国で年2回のOutreach Meeting(アウトリーチ・ミーティング)やWorkshop(ワークショップ)を開催し、ORCIDの現在および今後の取り組みについて最新情報の発信、ORCIDをより良いものにするためのメンバー同士の意見交換の機会を設けています。

アトラスも2013年10月に米国ワシントンD.C.で開かれたOutreach Meetingに参加し、ORCIDの日本での普及に関してアトラスができることについて多くのヒントを得ることができました。

その後、初の日本での開催となった2014年の東京のOutreach Meetingではプレミアムスポンサーとして開催に協力しました。

2016年に東京で開催されたORCID東京ワークショップでもスポンサーとなり、出版社・学協会におけるORCID活用として、「投稿審査システムEditorial ManagerのORCID連携機能」 を発表しました。

今後もORCIDメンバーの一員として、アトラスはORCID普及のために尽くしていきます!

 

アトラス×ORCID実例紹介

 

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